独り言④~プロ失格の話~

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髪が伸びすぎた。しかも湿気で見事にうねっている。軽くパーマかけてんじゃないの?というくらいにうねっている。うねるだけなら良いが、風の強い日はキャプテン翼やサリーちゃんのパパのようになってしまう。そんなショーウィンドウに映る自分の姿を見て通りがかりのヘアーサロンに入った。

普通の美容院が苦手である。あの内容の無い会話。内容がないよう。「お仕事お休みですか?」絶対に聞かれる。「僕、ア〇ウェイやってるんで毎日が日曜日です」って答えたいくらいだ(ア〇ウェイやってません) それと値段。また生えてくるものに対して何千円も払うのが納得いかない。またすぐに生えてくるんだよ?というわけで普段は1000円カットというものに行っていた。しかし家の近所のが閉店してしまったのだ。

少し前からばっさり切りたかった。まずシャンプー。これが耐えられない。一体どんだけ人の頭を洗っているんだ…そして洗い終わる。洗い終わったと思ったら今度はトリートメントだ。勘弁して欲しい。やっと終わって座ってばっさり切って欲しい旨を伝えた。

ただ違和感があった。何だろう、頼りないというか「この人に任せてもいいのか」という思いだ。なぜそう思ったのかわからない。話し方、所作、全てトータルしてのことだろう。そしてどことなく気に入らない(笑)年齢関係なく初対面でタメ口を使われるのが本当に苦手だ。とにかく任せられない。土壇場でその日は切らない方が良いと思って髪をすいてもらうだけにした。

これは自分にも言えることだと思った。まずメールで問い合わせを受ける。直接会って相談を受ける。そのまま仕事として依頼を受けることが多い。いったん持ち帰って次の日連絡が来ることもある。その反面、メールで問い合わせがあって返信が無いこともある。直接会ったとしても依頼に繋がらないこともある。これと同じだ…髪を短く切りに行ったのに、気に入らなかった、頼りなかったという理由で急遽やめた。同じである。メールでの問い合わせに返信し、それっきりになるのは仕方がない。必要書類だけ知りたかったとか、報酬額を知りたかっただけだろう。だが、直接会って相談を受けたのに依頼に繋がらないのはプロ失格なのではないか?相性もあるかもしれないが、何かしら「依頼しない」気持ちにさせてしまったのだろう。

そんな反省的な気持ちでヘアーサロンを出た。人を以て鑑と為す。